日音色 hineiro

Menu
2024.03.29

9日目

生きている間に、思い付くことすべては出来ないのだろうなぁとか、行ってみたいけれど行けない場所もたくさんあるのだろうなぁとか、そう思ったとき、近頃は、「もし今世では難しければ来世で叶えられたらいいな」と考えるようにしています。

若い頃は、時間は無限にあるかのように思えて、あれもしたいこれも叶えたいとそんな希望に溢れていたけれど、人生の折り返し地点辺りかもしれない年齢になった今、出来ないこともきっとたくさん出てくるのだろうと分かり始めてきて、だからこそ、今の形での希望を持って、与えられたこれからの時間を充ちた気持ちで生きていきたいと思うからです。
人生の時間が有限という事実は変わらないから、あれもこれもと欲張らず焦らず、残りの今世でやりたいことを丁寧に選んで、それをじっくりと深めたい。諦めるのではなく自分で選ぶ、という心持ちで、来世に送るものもあっていい。そんなふうに軽やかな心を持つことが出来れば、さらにこれからの人生を楽しめそうです。

捉え方は様々あって、生まれ変わりや前世来世などを取り扱う世界のことも分からないけれど、「思い」のようなものは巡り巡って続いていくことには気づいているし、そんな世界があればすてきだなと思うので、私はこの感覚と共に生きていきたいです。

【今日作ったもの、食べたもの】
・かぼちゃと大根のポタージュスープ
皮を除いたかぼちゃと皮付きの大根はざく切りに。七分づきの残りご飯を重ねて誘い水を加え、蒸し煮にします。
具材が十分に柔らかくなったら昆布出汁を少し加え、ハンドブレンダーでなめらかになるまで攪拌。残りの昆布出汁と豆乳をほんの少しだけ加えてまろやかさを出して、海塩で味を整えて仕上げました。
使いたいと思っていた新玉ねぎを切らしていたけれど、野菜とご飯の甘みで十分。ポタージュスープに炊いたご飯を入れるのは、中学校の調理実習で家庭科の先生に教わって以来ずっと続けています。牛乳や豆乳を入れなくても、もったりとして味に奥行きが出ます。
味付けは塩だけの時もあれば、塩麹だったり白味噌や麦味噌だったり、そのときの野菜の甘さや旨みに添いつつ、気分で変えています。