日音色 hineiro

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2024.04.27

38日目

関西蚤の市みやこめっせ初日。
雨予報だったのでお天気を心配していたけれど、直前に晴れと曇りマークに変わってひと安心。屋内のイベントとはいえ、お客さんも雨だと足を運びにくいし、搬入搬出も少々不便なので、持ち直してよかったです。

当日朝の作業は、前日に合わせておいたドーナツの生地を発酵させ、成型して、ひたすら揚げていきます。ドーナツは好きな方が多くていつもあっという間になくなってしまうので、もっとたくさん作れたらとも思いますが、自分が無理なく楽しんで取り組めるちょうどよいラインを保つことも大切なので、その時々にご縁ある方に少しずつお届けできたら、という思いで作っています。

イベント3日間の中でも、1日目は前売り券の出が一番多いと聞いていた通り、スタートから圧倒される人の多さでした。
ありがたいことに日音色にもたくさんの方がお越しくださり、お菓子をお求めいただけて、予想以上の忙しさに夫も私もただただお会計を進める時間がしばらく続きました。お一人お一人ともっとゆっくりお話し出来たらという思いはあるものの、お客さんが多いイベントではなかなか難しく、せめてお菓子についてのお話はもう少しお伝えできたらと思ったので、何かしら工夫していきたいなぁという気づきになりました。

お客さんが少し落ち着いた頃に娘と場内を歩いていたら、目の前でパントマイムが突如始まって、娘は瞬時に釘付けに。心踊るパフォーマンスに拍手を送ったり歓声を上げながらしばらく観覧していると、パントマイムのおにいさんがとっさに、小道具のロープを足で抑える役に娘を任命したのでどうするかな?と隣を見てみると、私の顔を見ることなくすっと前へ出ていく娘の姿がありました。たくさんのお客さんがいる中、「どうしよう・・」とためらって私に頼ってくるのではと想像したのに、躊躇なく前へと歩いて行った娘。その潔さに驚き、私の知らないところで、体だけでなくこんなふうに心も変容しているんだなぁと、楽しげにロープを抑えている娘を眺めながら感じた出来事でした。

その後は出店ブースに時々戻りながら、湯川潮音さんやつじあやのさんのライブステージも間近で見ることができました。二十代の頃から聴いていたお二人それぞれの歌。はじめて目の前で聴くことができて感動しました。

【今日作ったもの、食べたもの】
うぐいすと穀雨さんのあんパン
出店場所がお隣だった、うぐいすと穀雨さんのパンとお菓子を買わせていただきました。
いろんなところでお名前を聞いたり、すてきな店名が印象に残っていたお店。店主さんもスタッフさんもほがらかであたたかく、色々お話しできてうれしかったです。きっとすてきに違いない東京のお店にもいつか伺いたい、という楽しみができました。
帰ってからいただいたあんパンは、こぶりでかわいらしく、お味もお人柄が表れたやさしさ。真ん中には餡と一緒にバターも入っていて、生地は噛むほどに味わい深いすてきなパンでした。