お店のお菓子を作る日は、午前中に焼いて、冷ましている間にお昼休憩を取って、午後から袋詰めをするという流れなので、その日の内容によっては朝から夕方まで作業場にこもってほとんど外に出ない、という日もあるのですが、今日はいつもより少し早めに袋詰めを終えられたので、運動のためと気分転換のため、夕方歩きに山のふもとまで。

数日前まではまだ固かった嵐山周辺の桜のつぼみも、昨日のあたたかさで一気にほころびほぼ満開に。我が家では「お気に入りスポット」と呼んでいる桜の穴場でもある場所に、めずらしく何組か観光客や地元のお散歩途中だろう人がいて、みんな熱心に桜の写真を撮っていました。
「きれいですねぇ」なんて、人の心もほころんで、隣で写真を撮っている人同士で自然と会話が生まれるのも、うれしい季節の特長です。

山の方から川に下りて、水筒に入れてきたコーヒーを川沿いの石に腰掛けて味わいました。
楽しみにしていた、写真家の中川正子さんの新刊エッセイ集「みずのした」のつづきを読んだり、行き交う舟や悠々と泳ぐ鴨たちを眺めたりしながら。どこもかしこもにぎわい、春の活気にあふれていました。

【今日作ったもの、食べたもの】
・オートミールと胡桃のクッキー
朝からクッキーを数種類焼きました。その中のひとつ、オートミールクッキーは私自身も気に入っていますが、これまで2人の人に「今まで食べたオートミールクッキーの中で一番おいしい」と言ってもらったことがあって、とてもとてもうれしかった特別なクッキーです。
尊敬するすてきな方それぞれからそんな言葉をもらったときはとても励みになったし、どこまでもがんばれそうな気持ちになりました。
そんな贈り物のような言葉たちはずっと心に居てくれて、丁寧に心をこめて届けていこう、という気持ちをいつも支えてくれています。