夕方料理をしながら、子どもの頃にテレビで観ていた世界名作劇場のアニメで「よかった探し」というのがあったなぁと、なぜかふと思い出しました。

小公女セーラだったか、それとも違う物語だったのか、記憶が曖昧で何のお話にそれが出てきたか思い出せず調べてみると、「ポリアンナ物語」だとわかりました。

タイトルはおろか、物語の内容さえほとんど覚えていないけれど、おそらく、過酷な状況で主人公が試練に耐えながら前向きに生きていく、みたいな話だったことは記憶にうっすらと残っています。きっと今観ると、心がぎゅっとなって苦しくなりそうだからもう一度見ようとは思わないけれど、その「よかった探し」という遊びのような習慣は、主人公の女の子のひたむきさを通して、幼い心にひとつのしなやかな生き方を教えてくれた、なんだかよいものだったなぁと印象に残っています。

どんな状況にいても、その日にあった「よかったこと」を毎日ひとつ見つけるということは、簡単なような気もするし、時にはとても難しいことなのかもしれないけれど、日々の中で見逃してしまいがちな小さな幸せを意識して、今生きているありがたさをあらためて確認するきっかけにしながら、毎日の暮らしに活かせるのだろうと思いました。

物語でのポリアンナは9歳で、観ていた当時の私も9歳。偶然にも今の娘も同じ歳。9歳にもなればもう記憶がはっきりと残っていることが多いので、その頃の自分と今の娘とをつい重ねてしまって、笑えることもあれば、チクっと心に小さな痛みが生まれるようなこともますます増えてきそうです。

娘から母の日にもらった花が、よい感じのドライフラワーに仕上がってきました。

【今日作ったもの、食べたもの】
・キャベツたっぷり鶏ミンチカツ
これもキャベツをたくさん使うのによい献立。千切りにして塩もみしたキャベツの水を絞り、少量の塩麹で和えておいた鶏ももミンチと合わせ、米粉を混ぜ込みまとまりやすくします。成型して米粉＋水のバッター液をまとわせてから米粉とおからのパン粉をまぶして色よく揚げました。鶏挽肉を使う場合は、柔らかなもも肉を使うとメンチカツっぽい仕上がりになります。さらにふわっとさせたいときは塩麹を加えて少し置いてから混ぜ合わせます。