15日目
昨日、娘と夫が映画を見終わり再び合流した後、駐車場に向かう途中にあった楽器屋さんに立ち寄りました。
試し弾きできるピアノがたくさん並んでいて、これうちのに似てるね、とか、こんな色もあるんや、とか言い合いながら、娘はいろんなピアノに目移りしつつ、今練習中の発表会で弾く曲を次々といろんなピアノで弾くことに夢中になり、しばらくその時間が続きました。
ピアノから離れない娘とそんな様子を見守る夫から少し離れて楽譜コーナーに入ってみると、昔自分がピアノを習っていた頃に使っていた教本がいくつか並んでいました。
練習が面倒だと常に思いながら、どうにか一曲弾けるようになった時の小さな喜びを糧に、なんとか続けていた子ども時代の数年間。
たぶん、この本の途中で辞めたんだったな。小学校高学年の頃か、中学生にはなってなかったかな?もう記憶が曖昧だけれど、最初の曲の楽譜を目で追ってみると、あ、覚えてる、と確かに思って、頭の中に懐かしい曲が流れてきました。
その瞬間、私の中でむくむくと湧いてきたのは、「この曲、弾いてみたい」という思い。
自分でも驚くほどのスムーズさでレジに向かっていました。
三十数年ぶりに私の元にやってきたソナチネ。
帰宅してからさっそく弾いてみると、頭の中で優雅に流れていた音にはほど遠く、読めない音符は盛りだくさんだし、指は絡まる絡まる。けれど、指が覚えていた懐かしい旋律を一瞬奏でられた時には、心がわあっと高鳴りなんともいえないうれしさに包まれました。
あの頃のように頭も指も軽快には動かないけれど、何事も少しずつ少しずつ、日々の積み重ねが大事ということは、三十年前よりも今の私の方がきっと知っている。一曲弾けるようになるまで、こつこつと練習を楽しもうと思います。
昔は気にもしていなかったけれど、今見るとすてきな色合いの教本です。
【今日作ったもの、食べたもの】
・塩麹鮭と白ねぎとじゃが芋の蒸し煮
夜ごはんの時間が差し迫った夕方、簡単に作れるメインのおかずが欲しかったので、冷蔵庫をしばし観察してから作ったひと品。
冷凍の鮭は使おうと思っていたので、朝、塩麹に漬け込んで冷蔵庫に移しておきました。白ねぎは3cmほどの長さに、じゃが芋は8等分ほどのくし切りに、新玉ねぎは薄切り、ニンニクは薄い輪切りに。ストウブの鍋に白ねぎ(白い部分のみ)、新玉ねぎ、じゃが芋、にんにくの順に重ねて、料理酒、オリーブオイル、塩ひとつまみをふって蓋をして、重ね蒸し煮に。具材すべてが十分に柔らかくなったら、塩麹漬けの鮭とねぎの緑の部分を加えて再び蒸し煮。鮭に火が通れば出来上がりです。いただく直前に黒胡椒をひいて、レモンを搾って。